今年の節分は２月２日です！　そんなことは関係ないというように、いつもと変わらず、元気に登園してくるあんよさん、やんちゃさん！

朝の自由遊びのときに、「もうすぐ、節分だから、いつ鬼が来ても困らないように、豆を作っておこうか！」　と、それとなく誘う保育士に、ひょっとしたら、「今日は、鬼がくるのかも・・・」と、察したようなわんぱくさん…。(笑)もしかしたら、　という「期待？？　」なのか　「不安　？？」なのか、複雑な感情を交錯させながら、子供たちは、やけに真剣に、新聞紙で豆を作っていました。（笑）

　2月2日の節分前日に「おにはそと ふくはうち」という絵本を見ました。「”おふく”という娘が山の上に住む鬼に連れて行かれてしまい、逃げ出した”おふく”を探しに村に入ってきてしまうのですが、その鬼を追い出すために豆をまく」という日本昔話です。子ども達はいつになく真剣にお話を聞いていました。何を、感じたのでしょうか・・・・

そして、「今日は山に住んでいる鬼がおふくを探してヒッポ保育園にも来るかもしれない！」という伏線をはって、「だから、もし鬼がおふくを探しに来たら、”おふくはいません！”と言って、みんなが作った豆を投げて、鬼を追い出そうね！」と話すと、みんな口々に「ここにはいないもんねー！」「僕、頑張る！」と、頼もしい声も聞かれました。

《鬼はおふくを探してあちらこちらに行くので、ヒッポ保育園にやってくるのは、午後になるかもしれません。》

鬼が来る前に恵方巻を食べて、今年１年の無病息災をお願いしました！　やることは前もって済ませ、準備万端となりました。(笑)

そして…お昼寝から目を覚ますと、いよいよ・・・　いよいよ・・・・やってきました！！

”ドンドンドンドン！”　”ドンドンドンドン”と、激しく玄関を叩く音！！　とうとう鬼が保育園にやってきたのです。

まず最初に、鬼はあんよさんのお部屋をガラス越しに見て、おふくがいないかと、探しています。おふくがいないとわかると、今度は、やんちゃさんの部屋にやってきました。最初は時が止まったように見ていた子ども達でしたが、ジワジワと怖さを実感し始めたようで、大騒ぎです！　しかし、お部屋のサークルに助けられ、連れていかれることもなくほっと一安心でした。そして、鬼はそのままわんぱくさんへ向かっていきました。おふくを見つけられない鬼は、今度は入念に、サークルの中に入り、子ども達を、一人ひとりじーっくり確認し始めました。(笑)

おふくがいないことがわかると、鬼は、おふくの代わりに、誰かを連れていこうとしました。

大変、友達が連れていかれてしまう！　わんぱくさんの一人の男の子が、豆を投げつけました！　それを、みた他の子ども達も、豆をもって、「鬼は外！鬼は外！」と投げつけ始めました。怖いけど、〇〇ちゃんを助けよう！　と思ったのでしょうか！　豆を投げつける子供たちの顔は、鬼の面より怖い形相でした。（笑）

無事に、鬼と戦って、鬼を追い出したわんぱくさん！！　昨年、泣き叫んだ姿が嘘のように、逞しくなったわんぱくさんです。そんなわんぱくさんを見ていたやんちゃさん、「来年は頑張るぞ！」　と、きっとおもったことでしょう！

鬼を追い出してほっと一安心したところに、今度は『福の神』がみんなのところに、」来てくれました。福の神様は、鬼が嫌いなヒイラギを持っていました。「このヒイラギの葉っぱがあるから、もう鬼はきません！　みんな、頑張りました！」　という事で、勇気を振り絞って鬼を追い払ったみんなに福の神様から”福菓子”を頂きました。福の神様から頂いた福菓子は大切にカバンにしまい、お家にもお土産です♬　

鬼を追い払ったことで自信を持った子ども達。おやつの時間も「鬼、やっつけたねー！」と嬉しそうでした。

お家の豆まきは、子ども達が鬼役をやったり、手巻き寿司で恵方巻を作って食べたりと、保育園と家で節分を十分に味わった子ども達のようでした♬