ヒッポ保育園ブログ

園長コラム
2021.7.19

7月の園だよりより

7月になりました。梅雨もあけ、暑い夏がやってきましたね。規則正しい生活、十分な栄養と睡眠に心がけ、夏バテ知らずで、夏を乗り切りましょう! 体の免疫力を高めて、新型コロナウイルに負けない身体を作りましょう! 

  ヒッポの子供たちは、いま・・・

7月に入り、保育活動も軌道に乗ってきました。子ども達にとって、毎日が、ウキウキして、やってみたい、という意欲に繋がるような活動を考えていきたいと思うのですが、この頃気になることがあります。それは、保護者さまからの連絡ノートで「夜、なかなか寝てくれない」というお悩みが何件かあり、ご家庭でも、家中暗くするなどして、考え工夫して、早く寝かそうとして、いらっしゃるということです。

  「なかなか寝てくれない!・・・どうしたらいいの? 

保育園でも、体力がついてきて、日中の活動だけでは、疲労感がないのだろうかと考え、身体をたくさん動かす活動を増やしたり、午睡時間を短くしたりしました。こうして色々工夫しながら、「なぜ寝ないのだろうか?」と考えてみますと、「寝ない!」という姿は、言葉では、言えない何かの思いの黄色信号を、子供たちが発信しているのではないか・・・・と、思いました。例えば、弟、妹の赤ちゃんが生まれてご家族が増えた。今までは自分中心で、家族みんなの愛情が自分に注がれていたのに、赤ちゃんの存在で、特にお母さんとの関わりが、今までと同じではなくなったという寂しさが「寝ない!」という具体的な行動となって現れ、「もっと私(僕)のことを見て!」という信号を送っているのかもしれません。これは、多分子ども達本人が意識して行動しているのではなく、「母親の全愛情が感じられない」という動物的感覚からくる反応が、「寝ない!」「寝たくない!」という行動にでるのではないでしょうか!  お母様方にしてみますと、まだミルクだけで育っている赤ちゃんには、養護が絶対的に必要不可欠な関わりであることは仕方のない事です。しかし、だからと言って、その兄弟姉妹への愛情が薄くなったなど、到底あり得ないことなのですが、1歳、2歳の年齢では、まだまだ理解できないことなのかもしれません。

このように考えますと、「なかなか寝てくれない!」行動を、「寝かせる!」為に、どうしたら良いかという対処療法では、解決しないのだと思います。 まずは、子どもが求めているものを、きちんと見極め、それに応えてあげることが先決だと思われます。「お母さんと、もっと一緒にいたい!」という思いならば、その機会を作ることから、始めてください。それは、「寝ない夜」に作るのではなく、日常の中で、赤ちゃんを抜きにして、お子さんとお母さんとの二人で過ごせる機会を作ることが大事なのです。 

例えば  ・二人で一緒にお買い物 ・ お母さんの大事なお手伝いをお願いする ・ 二人で一緒にお散歩 ・ 二人で一緒に入浴  ・・・・・その為には、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんなど、ご家族の皆様のご協力を仰がなければなりません。そして、これは1回やったからと言って、すぐに解決するものではありません。子供たちは、お母さんとの時間が必ず保障され,約束されていることを納得して、初めて、次のステップに挑戦する意欲や、やる気を持つことが出来るのです。「お母さんは、あなたのことをいつも思っている!」ということを、言葉で、行動で、伝え続けてあげてください。

お母さんは、子供たちにとって安心の基地であることをしっかり確認させてあげて欲しいと思います。それが、「なかなか寝てくれない!」ことの、一番の解決策だと思います。 

 

 

 

 

 

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